【症例】コンポジットレジンによる虫歯治療｜馬車道の歯医者馬車道アイランドタワー歯科

新着情報

カテゴリ

月別アーカイブ

【症例】コンポジットレジンによる虫歯治療

2023/03/04 症例

患者様の主訴は「4ヶ月前に自宅近くのクリニックで治療した右上の歯がしみる」とのことでした。

馬車道アイランドタワー歯科に3年ぶりに歯科検診で来院されましたので、お口全体のレントゲンを撮り確認していきました。

検査の結果、しみている部位は新たな虫歯ができたのではなく、非常に大きな虫歯だったため、治療後数か月間しみる症状が続いていました。

この場合はレントゲンで状態を確認してもらい、症状が悪化することがなければ治療せず様子を見ていきます。

馬車道アイランドタワー歯科｜【症例】コンポジットレジンによる虫歯治療｜レントゲン画像

しかし、患者様は全く気がつかなかったようでしたが、レントゲン上で右下に大きな虫歯が確認できました。

馬車道アイランドタワー歯科｜【症例】コンポジットレジンによる虫歯治療｜治療前の画像

歯の溝の部分が黒くなっているのが分かると思います。

この状態だと鏡で見ても「少し黒いな」と感じる程度で、実際にどのくらい虫歯が大きいか分からないと思います。

私自身もレントゲンを見てはじめてこの奥に虫歯があることがわかります。実際に虫歯を取り切った歯の状態が次の写真です。

馬車道アイランドタワー歯科｜【症例】コンポジットレジンによる虫歯治療｜虫歯除去後の画像

写真なので深さが分かりづらいですが、少し赤みが確認できる所のすぐ下は神経があり、恐らく神経までの歯質の厚さは1㎜程度でしょう。

また、写真の向かって左側にも穴が開いているのが分かると思います。

この左の穴は上の穴と中でつながっており、いかに虫歯が大きなものであったかがわかります。治療では出来るだけ外側の歯質を残し、中の虫歯だけをくり抜いています。

虫歯を慎重に除去したら、コンポジットレジンを充填していきます。

隙間ができないよう充填したら、形態を整えながら咬み合わせを調整し、研磨して終了となります。

馬車道アイランドタワー歯科｜【症例】コンポジットレジンによる虫歯治療｜治療後の画像

治療後の患者様は特にしみたり、噛んで痛むようなことはない様子でした。

コンポジットレジンの利点は削る量を最小限に抑えて充填物を詰めることができる点にあります。そのため、治療は1回で終わらせることができます。

・予後を保証するものではありません
・虫歯の大きさや部位によってはコンポジットレジンを使用できないことがあります
・治療終了後に噛むと痛い、しみるなどの症状が出る場合があります
・時間が経つにつれ、変色や摩耗します

コンポジットレジンは、レジン(プラスチック)にセラミックの粒子を配合して強度や透明感を増したもので、特殊な光照射機から照射される紫外線を当てると硬化します。形を決めてから硬化させることが出来るため、様々な修復で使用されています。

保険適応の金属の治療だと、金属を適合させるために必要以上に健康な歯を削ってしまいます。一方、コンポジットレジンは虫歯に感染した歯質のみを削って充填できるので歯の負担が少ない治療法と言えます。金属イオンの溶出による金属アレルギーの心配がない点も大きなメリットとなります。

しかしコンポジットレジンは金属やセラミック等と違い、修復範囲が広くなる場合は破折のリスクがあるため使用できません。虫歯の治療の際は、どちらの治療法が適切なのか担当医とよく相談することが大切です。

今回のケースでコンポジットレジン修復で治療を終えることができたのは、歯科検診で虫歯を早期発見・早期治療ができたことにあります。虫歯が進行してからの治療だと、噛んで痛んだりしみたりと症状が残ることがあり、最悪の場合は神経を取る処置が必要になることもあります。

虫歯の場合は早期発見、早期治療が非常に大切です。馬車道アイランドタワー歯科では虫歯をできるだけ早く見つけることができるよう、定期的な歯科検診をおすすめしています。

定期検診をしばらく受けていない方や、自分のお口の状態が気になる方は、ぜひ馬車道アイランドタワー歯科までお気軽にご相談ください。スタッフ一同、心よりお待ちしております。

こちらもご参照ください。