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【症例】神経のない前歯の変色に対するジルコニアセラミックでの審美修復と破折リスクへの対応
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2021/07/13 症例
治療内容 |
ファイバーコアによる補強 ジルコニアセラミックによる修復 |
---|---|
期間 | 1ヶ月 |
治療回数 | 3回 |
費用 |
ジルコニアセラミック 121,000円(税込)×1本 ファイバーコア 22,000円(税込)×1本 |
治療前の状態・主訴
神経を取って数年が経つ前歯の変色を気にされての来院でした。
患者様のご希望としては、歯の色を周りの歯に合わせ綺麗にしたいとのことでした。
以前に前歯の右側の歯をぶつけ神経を取った歯で、レントゲンで歯冠の一部が割れているのが確認できます。
治療詳細
対合歯(この場合咬み合わせる下の歯)が捻じれているので、咬み合わせが強くなります。
将来的に、歯牙破折を起こさないようにファイバーコアで補強していきます。
1回目の治療
ファイバーコアで補強し形態を整え仮歯を作製していきます。
2回目の治療
歯肉が安定する期間を空け、型取りをし、色調合わせの写真を撮影します。
馬車道アイランドタワー歯科では、隣接する提携ラボ(デンタルビジョン)の歯科技工士が写真を撮影し、口腔内を拝見します。
歯科技工士が直接確認することで、再現性の高い色調や形態を実現しています。
3回目の治療
ジルコニアセラミッククラウンを調整してセットしていきます。
治療後の様子
非常に自然な色調・形態を再現できたと思います。
一見何処に人工物を入れているのか分からない仕上がりに、患者様にも非常に満足していただきました。
主な副作用・リスク
- ・ジルコニアセラミックは自由診療での治療となります
- ・衝撃で欠けたりする可能性があります
- ・欠け、脱離のリスクを軽減するため、マウスピースが必要になることがあります
神経のない歯に対して審美性と強度を考慮し、ファイバーコアで補強
神経を取ると歯の色が黒ずんでいくだけでなく、神経と一緒に歯の中を走行している血管も失われるので、栄養が行き渡らず脆くなります。
今回の症例は神経のない歯の変色が主訴でしたが、前歯の咬み合わせが深く力がかかるので、長期に安定した歯の被せ物を入れていくには、コアによる補強が必要でした。
コアとは歯を中から補強する芯棒のことです。
以前はメタルコアが主流でしたが、現在はグラスファイバーを主体とするファイバーコアが多く使われています。
ファイバーコアのメリットとしては、しなやかさがあり歯の硬さに近いため歯の破折のリスクを軽減することができます。また、金属アレルギーや歯肉に金属の削りカスが付着してできるメタルタトゥーの心配もありません。
ファイバーコアで補強しましたが、さらに咬み合わせからの衝撃から歯を守るために、夜間のマウスピースの装着をお勧めしました。
馬車道アイランドタワー歯科では、提携ラボと連携してより精度の高い審美治療を提供しています。また末永く治療した歯を良好に使用いただくために、一人ひとりに適した治療を心掛けております。
お口の中で気になることがあれば、どうぞお気軽にご相談下さい。
下記もご参照ください。
セラミック治療|馬車道の歯医者 馬車道アイランドタワー歯科