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虫歯の早期発見で有効な治療「コンポジットレジン修復」について
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2021/06/19 ブログ
こんにちは。
馬車道アイランドタワー歯科 院長の鈴木です。
先日、定期検診の重要性についてブログを書かせていただきました。
参照:歯の寿命に関わる定期検診の重要性
虫歯や歯周病は進行過程で症状がほとんどなく、自覚症状が出たころには、場合によっては歯の神経を取ったり、抜歯が必要になることもあります。
定期健診などで、虫歯や歯周病が進んでしまう前に問題を見つけて適切な対処をすることが大切です。
今回は虫歯を早期発見できた場合、MI(Minimal Intervention 最小の侵襲)の観点からコンポジットレジン修復(CR修復)のお話しを中心にご紹介したいと思います。
虫歯の進行段階と虫歯治療について
虫歯の進行は5段階に分けられます。
- ● C0:ごく初期の虫歯
- ● C1:エナメル質内の虫歯
- ● C2:象牙質内の虫歯
- ● C3:神経に達した虫歯
- ● C4:歯根に達した虫歯
基本的にC0は削る必要はありません。
定期検診でC1に移行しそうな部位が見つかれば、説明し丁寧なプラークコントロールを促します。
C1・C2程度であればコンポジットレジン修復(CR修復)が可能です。
コンポジットレジン修復(CR修復)について
コンポジットレジンとは、レジン(プラスチック)にセラミックの粒子を配合して強度や透明感を増したもので、特殊な光照射機から照射される紫外線を当てると硬化します。
形態を付与してから効果させることができるため、様々な修復で使用されています。
従来使われている銀歯(金銀パラジウム合金)は、保険適用のため安価で壊れることがほとんどない丈夫な材質です。
しかし型取りを必要とし、着脱を容易にするため必要以上に歯を削らなくてはいけません。
また、長い間口腔内で使っていると、金属イオンが溶け出し体内に蓄積され金属アレルギーになるリスクがあったり、金属の劣化で適合が悪くなり銀歯の下が虫歯になったりする場合があります。
コンポジットレジン修復
コンポジットレジンの修復例
溝の黒くなっている部分が虫歯です。
一見小さい虫歯に見えますが・・・。
虫歯を完全に取り除くと意外と大きいのが分かります。
表面の歯質をできる限り残しているので、中の横幅はもう少し大きいです。
充填後、咬み合わせを調整しながら形態を整え、しっかり研磨をします。
MI(Minimal Intervention 最小の侵襲)の考えの基づいて治療が終了しています。
コンポジットレジン(CR)修復のメリット
- ● 治療期間が短くてすむ
- ● 歯を削る量を最小限にすることができる
- ● 金属アレルギーの心配がない
- ● 白いので見た目が良い
コンポジットレジン(CR)修復のデメリット
- ● 長期の使用により劣化・変色する
- ● 充填部位によっては欠けたり、割れたりする
- ● 術者によって仕上がりに差が出る。特に歯と歯の間は難しい
- ● すでに金属で修復されている場合、できないことが多い
定期検診を受診して、虫歯の早期発見・早期治療を心掛けましょう
虫歯は世界で最も多い疾患として知られています。
厚生労働省の報告では、20歳以上の9割以上に虫歯があり、また20歳以上の3割に未処置の虫歯があるとのことです。(※)
※厚生労働省 「平成 28 年歯科疾患実態調査」の結果(概要) 報道発表資料より
日々治療する中で、虫歯治療の半分以上は既に詰め物を入れている歯のやり換えです。
銀歯は詰め物の境目が肉眼でも分かるほど隙間ができていることがあります。
外してみると必ずと言っていいほど虫歯になっています。
馬車道アイランドタワー歯科の定期検診ではこのような歯をしっかりチェックしております。
今回はコンポジットレジン(CR)修復を中心に説明させていただきましたが、銀歯の多くは既に大きい範囲で削られておりコンポジットレジン(CR)修復適応外です。
その場合、セラミックやジルコニアで修復することを選択肢としてご提案しています。
できるだけ小さく削って、小さく詰める。その後しっかり管理できればコンポジットレジン(CR)修復は非常に良い治療と考えます。
定期検診を受診して、虫歯の早期発見・早期治療を心掛けましょう。
こちらのページも併せてご覧ください。
馬車道アイランドタワー歯科|予防・歯のトレーニング
馬車道アイランドタワー歯科|一般歯科・根管治療
馬車道の歯医者「馬車道アイランドタワー歯科」院長 鈴木 真