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【症例】膿が出てきてしまった右下の親知らずの抜歯治療
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2025/04/16 症例
治療内容 |
歯科用CTを用いた親知らずの抜歯 |
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期間 | 1~3週間ほど (抜歯後の腫れ、痛みは個人差があります) |
治療回数 | 3回 |
費用 | 10,000円程度(保険診療内、CT代込み) ※施術当時の費用です |
治療前の状態・主訴
患者様は定期検診で来院され、その際右下に埋まっている親知らずとその手前の歯との隙間から膿が出ているのが確認されました。
治療詳細
まずパノラマレントゲン画像で、右下の親知らずの状態を確認しました。
右下の親知らず(黄線)が手前の歯に引っかかり、横たわった状態で下あごの骨の中に埋まっていることがわかりました。親知らずの頭の部分の下(青線)は骨が細菌により溶かされて、病巣ができていました。この病巣が膿を出している原因だと推測されました。
原因を除去するために抜歯が必要ですが、親知らずの根っこの先には神経(赤線)が走行しており、親知らず(黄線)と重なっているように見えるため抜歯の際は神経麻痺のリスクが予想されました。
パノラマレントゲン画像は2次元的な画像であるため、この画像のみでは親知らずと神経の位置関係がはっきりしませんでした。
そのため親知らずと神経の位置関係を3次元的に把握するため、歯科用CT撮影を行いました。
神経麻痺のリスクを極力避けるため、歯科用CTで同部位を撮影し診断してみると、親知らず(黄線)と神経(赤線)はかなり近い位置にありますが、完全にくっついていたり親知らずの根っこが神経を巻き込んでいたりはしていないことがわかりました。
このように、位置関係を正確に把握できたことにより、処置中は走行している神経を極力避けるように処置ができるため、より安全性の高い治療が可能です。
治療後の様子
治療後は2〜3日ほど強い痛みがありましたが、1週間ほどで痛みと腫れはほぼなくなりました。神経麻痺の症状等もありませんでした。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・歯の痺れや感覚の鈍りなどが残ることがあります。
・神経の位置によっては治療ができないケースがあります。
・痛みが1ヶ月ほど続く場合があります。
親知らずの早期抜歯で口腔内トラブルを予防しましょう
今回の症例では歯肉から膿が出ていたため、親知らずの抜歯を行いましたが、そのような症状がなくても親知らずの手前の歯が虫歯になっている場合もあります。
日本人は顎が比較的小さい傾向にあるため、親知らずが横向きで生えてくる方が多いです。
そうすると、親知らずと手前の歯の隙間に汚れが入り、細菌などが繁殖し、今回のように膿が出てきてしまったり、虫歯の原因となります。歯磨きなどの口腔内ケアが行いやすい生え方をしている親知らず以外は、早期に抜歯をした方が後の口腔内トラブルが少なくなるケースが多いです。
また、抜歯をする場合、年齢が若いほど(10~20代あたり)親知らずは抜けやすく、術後の痛みも少なく済むことが多いです。万が一、神経麻痺が起きてしまっても、若い方のほうが回復する見込みが高いです。
馬車道アイランドタワー歯科では、治療方法や治療期間などについて、患者様に丁寧にご説明をしています。親知らずでお悩みの方はもちろん、そのほかの症状でお悩みの方も当院にご相談ください。
馬車道アイランドタワー歯科 歯科医師 小坂
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