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【症例】古いセラミックを現状と同じ形態・色調で交換
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2022/10/17 症例
治療内容 | ジルコニアセラミックによる審美修復 |
---|---|
期間 | 2ヶ月 |
治療回数 | 4回 |
費用 |
ジルコニアセラミック 132,000円(税込)×2本 仮歯 2,750円(税込)×2本 |
治療前の状態・主訴
患者様は、7年前に入れた前歯のセラミックの、歯茎との境目(歯頚部)が気になるので治したいと来院されました。
確認したところ、前歯3本(右上1番、左上1番、左上2番)がセラミックで修復されており、そのうち左1番の歯は、インプラント治療がされていました。
その両隣の歯(右上1番、左上2番)は歯肉退縮を起こし、歯頚部が黒ずんで見えています。左2番の歯の歯頚部には、虫歯ができていました。
治療詳細
患者様が気になっているのは、インプラントの両サイド(右上1番、左上2番)の歯の歯肉退縮でした。インプラントの上部構造のセラミックに関しては気にならないとのことだったので、両サイドの2本の歯を修復することにしました。
治療を行うにあたり、患者様より「形態や色は、できるだけ現場に近い状態で再現してほしい」とご要望があったので、ジルコニアセラミック(※)で修復しました。
(※)ジルコニアセラミックとは
「白い金属」と言われるほどの強度を持つセラミック素材。耐久性に優れ、生態親和性が高いのが特徴です。経年による変色・変形もほとんどなく、非金属なので金属アレルギーの心配もありません。
まずは、仮歯の作製です。通常は型取りした模型を削って仮歯を作り、次の段階に進みますが、今回は形態をより忠実に再現するため、模型を2つ作製しました。1つは仮歯用。もう1つは、最終補綴物(ジルコニアセラミック)の形態の参考用です。
色に関しては、左上1番のインプラント上部構造の色を参考にしました。
まず歯の写真を撮影していきますが、馬車道アイランドタワー歯科では、併設の歯科技工所(デンタルビジョン)の歯科技工士が直接、患者様のお口の中を確認します。そうすることで、患者様のご要望により近い詰め物・被せ物を作製することができます。
このように、形態は模型で、色は写真をもとに調整していきます。
治療後の様子
上の写真の歯肉の状態で分かる通り、補綴物(ジルコニアセラミック)の縁を可能な限り、歯肉縁下に設定させます。そうすることで、今回の治療の目的である歯頚部の改善につながります。
実際は、臨在歯(隣の歯)の切縁(先端)を調整しているので、全体的な見た目は、治療前より整っていると思います。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保障するものではありません。
・ジルコニアセラミックは自由診療での治療となります。
・歯肉退縮は生理的な現象です。ただし、過度な歯磨きや清掃不良による歯周炎では、退縮量が増すことがあります。
<歯肉退縮を最小限にとどめ、色調制限度の高い補綴物に交換>
今回の症例は、隣の歯がインプラントのため歯肉退縮が大きく、必要であれば結合組織移植術(CTG/※)も検討しました。
(※)結合組織移植術(CTG)とは
歯肉の厚みとボリュームを増やすために、口蓋(口の中の上側の壁)から歯肉を採り、結合組織を移植して復元させる手術。
しかし、患者様は外科処置を希望されなかったため、補綴物(ジルコニアセラミック)の交換のみとなりました。
歯肉退縮は少しずつ進行するものですが、歯周組織を侵襲しない(手術などのダメージを与えない)範囲で歯肉縁下への形成を行い、適切な補綴物を作製することで、歯肉退縮を最小限にとどめることも可能です。
歯肉退縮の原因は、歯周病、補綴物の不適合、噛み合わせが悪い、歯ぎしりや食しばりなどいろいろありますが、強すぎる歯磨きも、その1つです。そのため、お口を適切な状態で健康に維持できるよう、適切な歯磨きやセルフケアはもちろん、歯科医院での定期メンテナンスもおすすめしております。
なお、補綴物の交換は、すべての歯に対して行う必要はありません。今回のように一部交換も可能です。
馬車道アイランドタワー歯科で扱っているジルコニアセラミックは、歯科技工士が直接、患者様のお口を確認するため、色調再現性が非常に高いのが特徴です。
「歯の根本の色が気になる」「歯茎が下がってきたように感じる」「ほかの歯の被せ物と色調を合わせたい」「被せ物を一部だけ交換したい」などお考えの方は、馬車道アイランドタワー歯科へ、お気軽にご相談ください。
馬車道アイランドタワー歯科 院長 鈴木
こちらもご参照ください。
セラミック治療|馬車道アイランドタワー歯科
【症例】歯肉退縮をセラミックで再現し調和を図った審美治療