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【症例】サージカルガイドを用いた前歯部インプラント(ガイデッドサージェリー)
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2022/01/31 症例
治療内容 | 前歯部インプラント治療 |
---|---|
期間 | 9ヶ月 |
費用 |
ストローマンインプラント 220,000円(税込)×3本 GBR ¥66,000円(税込) サージカルガイド 110,000円(税込) インプラント上部 770,000円(税込) |
治療前の状態・主訴
この症例の患者様は40代の男性です。
以前より歯科を受診しては行かなくなるということを繰り返しておられましたが、当院での治療希望で来院されました。
前の歯科医院でも前歯は残すことができないと指摘されており、残せない歯は抜いて最善の方法で治療をしたいとのことでした。
治療のゴールとして、固定式のインプラントか着脱式の入れ歯かをご提案し、それぞれの治療のメリットデメリットを含め説明したところ、インプラントを希望されました。
画像のとおり、右上の2番目から左上の3番目までの計5本の歯は、状態が悪く抜歯が必要でした。
特に右上2番目、左上2番目の歯には大きな歯根嚢胞がありました。
治療詳細
今回の治療としては、前歯の治療以外に奥歯での安定した咬み合わせの維持のために、全顎的な歯周病治療が必要でした。
前歯の抜歯・嚢胞摘出後、組織の治癒を待つ間に暫間的に義歯を入れ、全顎歯周病治療を行いました。
その後、インプラントの治療計画に移りますが、歯周病や歯根嚢胞の影響で抜歯後に大きく骨の吸収が起こると考えられました。
そのため、事前にシミュレーションが行えるサージカルガイドを用いてインプラントを行っています。
サージカルガイドとは、インプラントの適正な位置への埋入をサポートしてくれる手術用マウスピースのことです。
シュミレーション通りに処置を行うことができれば、歯肉の切開や骨の切削は最小限に抑えられ、手術時間も短縮できます。
結果、患者様の身体的な負担はかなり軽減されるというメリットがあります。
(追加費用110,000円(税込)がかかることになります)
作製手順は下記のとおりです。
① CTデータと最終補綴物(被せ物)のデータを合わせ、コンピューター上でインプラント手術のシミュレーションを行います。
② プランニングソフトを用いインプラントのサイズや埋入時の角度・深度を決めていきます。
③ プランニングデータを技工所に送りサージカルガイドが作製されます。
治療後の様子
患者様は、長らく前歯で咬めない期間がありましたが、ストレスなく咬めるようになったことを喜んでおられました。
また、インプラント治療に関しては、シミュレーションを行うことでゴールがイメージしやすく、安心して治療が受けることができたとのことでした
主な副作用・リスク
・インプラントは自由診療での治療となります。
・サージカルガイドを用いるガイデッドサージェリーは低侵襲での治療が可能ですが、術後の痛み、腫れを伴う可能性があります。
・患者様の全身疾患、口腔内の状況によっては、インプラント治療が適用できない場合があります。
・定期的なメンテナンス・セルフケアを怠ると、インプラント周囲炎になることがあります。
患者様のメリットを重視したインプラント治療が可能です
前歯のインプラントは審美を考慮する必要があります。
骨が痩せたケースの場合、骨をつくるGBR(骨造成)・歯肉の厚みをつくるCTG(結合組織移植)など組織のボリュームを補う処置が必要で、それを行わずに最終的な歯を作製すると長細い歯になります。
今回は抜歯後に骨がやせることが予想できたので、GBRやCTGを行う提案をしましたが、手術が複数回になること、治療期間が長くなることを避けたいとのことで、これらの処置はせず最終補綴物を入れることになりました。
実際入れた歯は細長くなっています。
しかし、今回の患者様は笑っても歯茎が見えない方でしたので、見た目に関しても満足されていました。
笑った時に歯茎が見える方は、今回とは違う治療計画が必要です。
インプラントは取り外しが不要で、不必要に歯を削らない点など欠損部を補う治療としてはベストな治療だと思います。しかし、手術が必要、費用が高額になる、治療期間が長くなる等のデメリットもあります。
馬車道アイランドタワー歯科では、患者様が歯を失ってしまう可能性があるような場合でも安心して治療を受けていただける環境を整えています。レントゲンやCTを用いて診断を行い、
患者様自身が納得して治療を選択していただけるよう、丁寧な対話と十分な情報提供を行っています。
長く歯医者にいくことができず、歯の状態に大きな不安がある方も、まずはご相談にいらしてください。
馬車道アイランドタワー歯科 院長鈴木
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