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【症例】咬み合わせの崩れをインプラントを用いて修復
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2024/11/09 症例
治療内容 | インプラントを用いた咬合再構成治療 |
---|---|
期間 | 約2年6ヶ月 |
治療回数 | 約60回 |
費用 |
右下インプラントブリッジ 858,000円(税込) 左上インプラント 385,000円(税込) 左上GBR 55,000円(税込) 左上ソケットリフト 33,000円(税込) 左下ジルコニアクラウン3本 88,000円×3(税込) 仮歯13本 2,750円×13(税込) その他保険適応 |
治療前の状態・主訴
患者様は60代女性の方で、右側で咬むと痛むということでご来院されました。
もともと右下の奥歯が無く、上下の右側4番目が咬む際に力がかかるために、上下ともにぐらぐらと揺れていました。
お口の中を確認しますと、右上の4番は歯根破折、右下4番は動揺が強く要抜歯、他にも左上6番も抜歯が必要という状態でした。
また、全体的に適合の悪い補綴物が多いため汚れが溜まりやすく、歯周病が進行している部位もみられました。
治療詳細
患者様は、奥歯が無いために左側で食事をされていました。
そのため顎の位置(顎位)のずれがないか、確認したうえで治療を進めていきます。
確認したところ顎位のずれがほとんどなかったので、治療中もできるだけ食事を摂れるように治療計画を立案しました。
まず、お口の左側で食事がとれるよう、左上6番目の歯を残して右上4番を抜歯して、全ての被せ物を仮歯に交換しました。
続いて、右下4番を抜歯し、右下にインプラントを埋入しました。
さらに歯周病を治療して、右下のインプラントに仮歯を装着しました。
右側で問題なくお食事を摂れることを確認してから、左上6番を抜歯しました。そして、左上ブリッジ以外を最終補綴に交換しました。
ここまでで約1年が経過しています。この時点での歯の画像がこちらです。
今回の治療はこれでは終わりではありません。
左上6番にインプラントを入れていくわけですが、埋入予定部に全く骨が無いため、骨を造る必要があります。
左上6番を抜歯して4ヶ月後に、水平方向・垂直方向に骨誘導再生法(GBR)を行いました。術前と術後の比較画像がこちらです。
半年ほど骨の造成を待って、左上インプラントを埋入しました。その後、左上のインプラントに仮歯を装着し、さらに4ヶ月後に左上に最終補綴を装着してナイトガードを作製しました。
治療後の様子
治療中も不都合なく咬めるよう仮歯を用いて治療を進めたので、これだけ多くの歯を入れ替えましたが、問題なく咬むことができていました。
主な副作用・リスク
・予後を完全に保証するものではありません。
・インプラントは保険外での治療となります。
・まれにインプラントが骨に結合しないことがあります。
・咬み合せの強い方や食いしばりのある方はナイトガードを使用していただきます。
・インプラントは歯と同じくメンテナンスが重要です。治療終了後も定期的なメンテナンスのための受診をお願いしています。
歯がない状態を放置すると様々な不具合が生じます
歯が無い状態を長時間放置すると、欠損部を補うように周りの歯が移動したり、咬む位置が偏って顎の位置がずれたりと咬み合わせのバランスが崩れます。
このため、今回の症例では右側で、下の歯が長期間無かったために上の歯が下に伸びてきています。これを「挺出」といいます。
挺出が起こると、咬み合わせている歯との当たりが強くなるために、咬むと痛んだり、歯が揺れてきたりと不具合が生じます。
挺出のほかにも、欠損部に向かって歯が倒れる「傾斜」がみられることがあります。傾斜している歯には横から咬む力がかかるので、揺れやすく痛みが出る可能性があります。
どちらにしても、早めに何かしらの方法で歯を補う必要があります。今回の挺出に関しては、挺出量が少なかったので被せ物を入れて咬み合わせを整えています。
また、長期間歯が無い状態を放置すると、偏った部位で咀嚼することとなり、咬み合わせの位置がずれたり、顎関節症になったりすることがあります。
これらの症状に対しては、スプリント治療や矯正治療のように治療期間が長く複雑になることが多いため、やはり早めの治療が必要です。
欠損部に対しては、ブリッジ・入れ歯・インプラントなどの選択肢の中から、患者様のお口の状態を確認して治療計画を提示させていただいております。
治療計画に関しては、患者様の希望をお聞きして、メリットとデメリットを說明したうえで相談していきます。先に述べたように、歯がない期間が長くなれば治療の費用や期間が長くなることが多いです。
ご自身がどのような治療ができるのか、費用はどのくらいかかるのかなど、相談やセカンドオピニオンも受け付けておりますので、お気軽にご来院ください。
馬車道アイランドタワー歯科 院長鈴木
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